嘘をつかないことと適切なコピー
2011年1月7日(金)年末に福岡のいちご「あまおう」をいただきました。
ギフト用なのでしょう、黒色の立派な箱に入っていて、箱には赤い文字で「あまおう」という名称と写真、そして「真っ赤な宝石」というコピー。
箱を開けると普段スーパーで見るイチゴの5〜7倍はあろうかという大きな、そして真っ赤なイチゴが12粒、鎮座ましております。その大きさはもちろん、色つやといい「真っ赤な宝石」というコピー通り、いやそれ以上のイチゴです。
そして食べると完熟したイチゴの爽やかな甘みが口いっぱい広がります。そして私のような庶民は実感します。
「これは食卓で食べるイチゴというよりも、スナックで食べるお高いイチゴだ」と。(クラブという単語が出てこないのが庶民たる所以w
食べ物に限らずモノを売ろうとする場合に、インパクトのある表現をいろいろ考えます。お店に並んでいる品物を見ても「あの芸能人も●●した〜」とか有名人を引き合いに出したり、「奇跡の●●」といった表現をしたりしてあります。しかしながら、そういった商品がチャッチコピー通りにすごいかというと必ずしもそうでな
いことが多いものです。
期待を抱かせて売ることはいけないことではないですが、やはり内容が伴わないと買った側は「嘘」をつかれたという印象をぬぐえないものです。食べ物などは嗜好が様々ですから、万人が大満足す
るということはないでしょうが、過剰なコピーで強引に売ることは目先の信用問題だけでなく、長期的にも会社の持つブランドが崩壊していくきっかけになり得ます。
逆に期待以上の満足を与えることができれば、長期的に大きな売上をもたらしてくれることは間違いありません。
「嘘をつかない」「期待以上(または期待通り)」こうしたビジネスを継続していくうえで大事なことをイチゴを食べながら再認識した正月でした。
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