老人の町とゴーストタウン

2010年8月13日(金)

僕の実家は佐世保市大黒町にある。小学校6年生の時に父が家を建て、隣の町の借家から引っ越してきた。あの頃、僕のホームグラウンドは賑やかだった。学校の校庭はもちろん、小さな公園や駄菓子屋に子どもたちがたくさんいた。商店街はいつも人で賑わっていた。あの頃は老若男女がまんべんなく町を歩いていた。ところが、である。

少子化、高齢化と言われて久しいけれど、実家のある大黒町では、それは本当に、着実に進行している。そしていつの間にか大黒町は「老人の町」になってしまった。そして、それ以上に悲惨なのが隣の町だ。大黒町はまだなんとか車が入るけど、車の入らない小道・坂道が異常なくらい発達した隣町の一部は「ゴーストタウン」状態らしいから。

だから僕はもう小学5年生までの記憶の地に足を踏み入れるつもりはない。そして20年、30年先に同じようなことを、この佐世保という町に感じることがないことを祈っている。   (イ)

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